知床国立公園

フレペの滝

散策ガイド

フレペの滝ってどんな滝?

高さ約100mの切り立った断崖の途中から山々から流れてきた地下水が染み出し、海へと直接流れ落ちる滝です。年間を通して水量が少なく、しとしとと流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。フレペ」の語源は、アイヌ語のフレ(赤い)ぺ(水)からきています。フレペの滝遊歩道は、知床らしい壮大な景観と様々な自然環境(森・草原・断崖など)を同時に感じていただける、ホロベツエリアを代表する散策路です。

フレペの滝コースタイム(往復)

散策期間

年中歩くことができます(無料)

所要時間

約40分

距離

約2km

散策ツール

大自然の中にあるフレペの滝周辺は、全キャリア電波状態が不安定です。
現地で利用される場合は、オフラインモード でご利用ください。
オフラインモードへ

散策マップ

GPS を ON するとマップ上に現在地が表示されるようになります。(地図上の現在地は多少誤差があります)
GPS ON

知床自然センター敷地内にあるTH(トレイルヘッド・散策路入口)から散策を始めてください。散策路内にはトイレはありません。

砂利道・土の地面を歩きます。高低差も少なくお子様からお年寄りまで気軽に楽しんでいただける散策路です。散策路は見通しも良く迷うこともありません。

音声ガイド

散策マップに記載されている 1〜6 のポイント について音声ガイドを聞くことができます。

デジタル熊鈴

熊鈴の音とヒグマ追い払い時の掛け声「ホイホイ」を収録。ON するとループ再生します。
熊鈴・ホイホイ remix

鈴・ラジオは人の存在を知らせる有効なアイテムですが、周辺の音を聞き取りにくくするものでもあります。音を鳴らすのと同じくらい、周辺の音や気配を感じ取れるよう気を付けてください。

ストップ!えさやり

不幸な事故をなくすため、不幸なヒグマの死を防ぐため、ヒグマにえさを与えない。知床を訪れる私たちの約束です。

人から与えられた食べ物をヒグマが食べる・・・ それがどんな結果を招くか、考えたことがありますか?

散策ポイント

散策ポイント1

1一度、人の手が入った森

遊歩道の前半は、大正時代から始まった知床の開拓の歴史が残る森です。遊歩道に入って間もなく、右手に大きなエゾヤマザクラの大木があります。開拓時代にはその横に民家が建っていたといわれています。このエゾヤマザクラは毎年5月のゴールデンウィーク明けに開花し、初夏には赤い実を付けて開拓者が去った今もヒグマがその恩恵を受けています。

散策ポイント2

2しれとこ100平方メートル運動

この辺り一帯は大正から昭和にかけて行われた農業開拓で、開拓者によって太い木が切り出されました。所々に切り株があるのはそのためです。ここは、その開かれた場所に再生した森で、幹の細い木が多く、笹に覆われているところもあります。
この開拓跡地を乱開発から守るため、1977年から日本のナショナルトラスト運動の先駆けである「しれとこ100平方メートル運動」が地元斜里町によって進められています。運動開始後の2010年には、多くの人々の支援によって、対象地の買い取りが完了しました。現在はこの土地を原生の森に再生するための森づくりが進められています。

散策ポイント3

3草原の歴史

このあたり一帯に広がる草原は、ススキなどからなる自然草原です。かつては屋根ふきや家畜の餌として草を刈り取っていた歴史もあります。冬の環境は大変厳しく、海からの強風と山からの吹き下しにより、木々は成長できません。風の影響により変形したカシワやイヌエンジュなども見ることができます。
強風により雪が吹き飛ばされるため、エゾシカの重要な冬のエサ場となり、エゾシカの群れがよくみられます。以前はさまざまな花が咲いていましたが、近年はエゾシカの影響を受けてその種数は減少しています。

散策ポイント4

4今も息づく原始の森

この辺りの森は、幹の太い針葉樹と広葉樹が混ざって生えている天然の森です。この森が知床に生きる動物に住みかと食べ物を与えてきました。
紅葉の時期にはミズナラやカエデなどが美しく色づきます。ちょうどその頃繁殖期を迎えたオスのエゾシカのラッティングコールと言われる特有の鳴き声が頻繁に聞こえ、クマゲラのドラミングが森にこだまします。

散策ポイント5-1

5 -1 . 断崖からしみ出る不思議な滝

フレペの滝をご覧ください。近くから流れ込む川もなく断崖の途中から水が湧き出ている不思議な光景が見えます。これらの水はすべて地下水です。皆さんの足元の地層は、水を通す層と通さない層から成り立っています。知床に降った雨や、羅臼岳に積もった雪が解け、地下を流れた後、断崖に至り、フレペの滝となってオホーツク海へ流れ落ちます。

散策ポイント5-2

5 -2 断崖は鳥たちのゆりかご

知床半島の海岸線は高さ100m以上の切り立った断崖が続いています。その生い立ちは、火山の噴火に始まり、気候の寒冷化による海面の後退で姿を現し、波と流氷による浸食が長い年月をかけて複雑な地形をつくっています。
また、展望台から見える断崖ではウミウやオオセグロカモメが巣をつくり、子育てをする姿が見られます。断崖の白い模様はそういった鳥たちのフンです。

散策ポイント6

6知床を代表する山々

標高1200m~1600m級の山々が連なる知床連山は、海底と陸上の火山活動によってできました。一番右側に高くそびえる道東最高峰の羅臼岳は、標高1661mで、日本百名山の1つであり、毎年多くの登山者が訪れます。また、一番左側に見える硫黄山は現在も火山活動が続いています。羅臼岳から硫黄山までは、登山道が整備されており、1泊2日の行程で縦走することができます。登山道には山小屋もなく、原生的な知床の自然を感じることができます。

季節の動植物

最新情報など

注意点

知床では10月中旬頃に山間部で雪が降り、その後6月頃まで寒さが続きます。春から夏にかけては霧が出やすい時期です。秋は一気に日が短くなるので、日没の時間に注意して早めの行動を心がけましょう。また、春から夏には昆虫や草本植物を、秋には熟したドングリやヤマブドウを食べにヒグマの出没が多くなる季節です。散策前に各施設のインフォメーションにてヒグマ情報をよくご確認下さい。

服装

知床での散策は、一年を通して長袖長ズボンをお勧めします。特に知床五湖周辺は、水辺を散策するために夏は蚊が多く発生します。また、秋は積雪を前に寒風が吹き、体感温度はぐんと低くなります。ダウンジャケットやマフラーなど、重ね着できるアウターの準備が必要です。例年11月上旬ごろに遊歩道の周りでは初雪を観測します。10月以降は、防寒対策をしっかりとしてお出かけください。

ヒグマと安全対策

知床にはヒグマが高密度に生息しています。フレペの滝遊歩道も例外ではありません。ヒグマは人を避けて行動する動物ですが、対応を誤ると危険な場合もあります。ヒグマと近距離で出会わないようにすることが最も大切です。そのためには、鈴や手を叩いて音を出して人の存在をヒグマに知らせましょう。万が一、出会ってしまった場合は下記4つ項目を実行してください。

1. あわてない
2. 騒がない
3. 走らない
4. ゆっくり引き返す
ヒグマの対処法をもっと詳しく

アクセス

フレペの滝 散策時、知床自然センターの駐車場・トイレ(無料)をご利用いただけます。
知床自然センターでは、フレペの滝 はもちろんのこと 知床の自然 について情報をご提供しております。

  • 住所

    知床自然センター
    〒 099-4356
    斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別531番地

  • 開館時間

    8:00~17:30(4/20~10/20)
    9:00~16:00(10/21~4/19)
    ※年末年始を除く